会長挨拶

第38回日本頭蓋底外科学会

会長 戸田 正博

慶應義塾大学医学部 脳神経外科 教授

この度、第38回日本頭蓋底外科学会を主催させて頂くこととなりました。会期は2026年7月9日(木)~10日(金)の2日間、大手町プレイス ホール&カンファレンス(東京)にて開催いたします。日本頭蓋底外科学会は、1989年に世界に先駆けて創設された先進的かつ歴史ある学会であり、主催させていただく機会を賜り、大変光栄に思っています。本学会では、慶應義塾大学の形成外科 貴志和生教授ならびに耳鼻咽喉科・頭頚部外科 小澤宏之教授を副会長としてお迎えし、日本微小脳神経外科解剖研究会を併催いたします。

今回の学会のテーマには、「頭蓋底手術の標準化」を掲げました。頭蓋底外科は、解剖学的複雑性に加え、重要構造物が隣接するため、専門的な知識と高度な技術が求められる分野です。これまで数多くの先人たちが、果敢な挑戦と不断の努力によって本分野の発展に尽力されてきました。一方、近年の技術革新により、頭蓋底手術の手技やアプローチは多様化しています。そのような状況の中、本学会では、頭蓋底手術の精度と再現性をさらに高めるため、いかに共通の治療戦略・術式・教育体制を整備していくかを主眼に、活発な議論を展開したいと考えております。また、頭蓋底外科を支える様々な診療科・領域の連携を深めるセッションを企画いたします。

参加される皆様にとって有意義なものとなるよう、教室員一同、鋭意準備を進めております。会場での活発な意見交換、議論を行ない、分野を越えた連携が深まるよう、全国から多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。 どうぞよろしくお願い申し上げます。

先頭に戻る